人手不足と「2025年問題」

🏗️「2025年問題」とは?
「2025年問題」とは、**団塊の世代(1947〜49年生まれ)**が全員75歳以上となることで、高齢化が社会全体に急激な影響を及ぼすとされる問題です。これは建設業界でも例外ではありません。
-
多くのベテラン作業員・技能者が引退
-
若年層の入職が進まず、技術の継承が困難
-
人件費の高騰、生産性の低下
📉 建設業界の人手不足の実情
-
建設業就業者の約34%が55歳以上(国土交通省 2023年調査)
-
一方で、29歳以下の割合はわずか約11%
-
高齢化が進行する中、若手の確保・育成が急務
🔍 なぜ若者が入職しないのか?
-
3K(きつい・汚い・危険)というイメージ
-
他業界に比べてデジタル化・働き方改革が遅れがち
-
長時間労働、休日の少なさ
✅ 対策と今後の動向
国・業界の取り組み
-
建設キャリアアップシステム(CCUS):技能の可視化・評価制度
-
i-Construction推進:ICT技術導入(ドローン、BIM/CIM、ロボット等)
-
週休二日制導入支援:2024年から試行的に実施、今後義務化も視野
民間企業の工夫
-
若手向けの教育プログラムや研修の拡充
-
ワークライフバランスを意識した働き方改革
-
賃金や待遇の改善(2025年は6%以上の賃上げを実施する企業も)
📝 まとめ
-
2025年には多くの熟練技術者が引退し、建設業界全体の人材構造が大きく変わる見通しです。
-
技術継承、若手人材確保、デジタル化対応が今後の生き残りの鍵。
-
業界全体が、構造改革とイメージ刷新に本格的に取り組む必要があります。